在外研究記Nov. 2009

在外研究(アメリカ合衆国)

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11/2(月)

早くも3ヶ月が経った.1年間は、本当にあっという間とうい気がする.

昨日(11/1(日))の午前2時に一時間戻り午前1時になり,summer timeが終了.プログラムをしていたら,自動的に時間が1時間戻った.携帯電話も時間が自動設定になっていて自動修正.自宅の時計は,修正する必要がある.

summer timeをいつ変更するのかは合衆国政府が決定して,それを採用するのかどうかは各州ごとに決めるそうだ.PCの設定で,Arizona時間があるのは,Arizonaがsummer timeを採用していないからということだそう.なるほど.

11/3(火)

日本は,文化の日.Sederberg先生のCAGDの授業は,だんだん難しくなってくる.だけれども,非常に早いテンポで,ポイントをしっかり教えていく.さすが.

11/4(水)

お昼に食堂にいったら大混雑.座る席がなかなか見つからず探していると,先に見つけた人が,もしよかったらいっしょにどうぞということで,久々に一人でない食事.この女性,昔はComputer Scienceのmajorだったそう(Pascalを学習していたらしい)だが,今はEnglish literatureのmajorだそう.

日本人は,hard workerというイメージがあるけれども,どうなのという問いに,日本ではなくてアメリカという外国に来ているから一生懸命頑張ろうと思っているからだろうということと,日本人は働くことを美徳と考えていることもあるのではないかと答えた.

アメリカ人を含む西洋人は,しっかり休暇をとるけれども,すばらしい仕事もするということを話したら,Emersonのquotesを引用して,休暇をしっかりとることは,よい仕事をするためにもとても大切だと話していた.

久々に人と話した昼食だった.

夜は,GCAD研究会をストリーミングで見る.twitterも使われていて,解説が役立った.最後まで頑張って見たのだけど,夜の2時近く.

11/5(木)

昼に,colloquiumに参加.カナダの大学の先生が,roboticsに関するお話をされた.講演は,初心者向けで比較的分かりやすいものだった.大学院時代(早稲田時代)に,加藤一郎先生の授業を受けたことが思い出される.加藤一郎先生の功績の大きさをあらためて実感しながら,講演を聴いていた.

夜は,GCAD研究会の特別講演を聞く.デザインのつっこんだところを聞きたいところだけれども,そこは各社のノウハウでなかなか教えてくれないところだろう.そういえば,以前,N社向けにCADをカスタマイズされていた方(外国人)に国際会議でお会いした.

11/9(月)

今日は,珍しく1日中文章を書いていた.Word 2003とWord 2007を共存させると,Word 2003の振る舞いがたまにおかしくなることがあるので,最近は,Word 2003をVirtual Machine(Virtual Box)上で使うようにしている.最近のVirtual Machineは,Wordなどは申し分のない速度で動作する.Mac上では,最近,VMware FusionとParallelがともにバージョンアップしたけれども,以前に比べると相当スピードが速くなっている.ちょっとしたプログラム開発なら十分可能だし,3Dも数万ポリゴン程度なら余裕.

夜は,日本の学生達と勉強会.論文のタイトルは,問題+着眼点で魅力的になるように決めていくということが印象的だった.

研究室のホームページに,Word Pressを使いだして,1年+α.どこでもブラウザがあれば使えるので非常に便利なのだけれども,写真などの取り込みが少々面倒.先日,iLife(Mac上だけれども)のiWebの使い方のページを見ていたら,結構使いやすそう.乗換を考えてみようかな.

11/10(火)

夜に,日本の学生とミーティング.

11/11(水)

AmazonのKindle for PCがダウンロードできるようになった.早速,試してみる.BYUのBookstoreで見かけて気になっていた「The Mormon Way of Doing Busines」という本があったので,買ってみる.1/10くらいを読んだが,非常におもしろいし,人生において学ぶべきことがたくさん書かれている.英語の本としては,The last lecture以来のヒット.Utahという地に来なかったら読んでいなかった本だとたぶん思う.

本をコンピュータで読むということには,かなり抵抗感があったけれども,コンピュータであることを忘れて読んでしまう.Kindleのすばらしいところは,厚い本を持ち歩かなくてよいこと.Kindleのインストールされたコンピュータとネットワーク環境さえあれば,いつでも本を購入して読むことができる.OpenGLの赤本は,日本語版は13650円だけれども,Kindle版は$38程度.英語版の本は$48くらいのんで,kindleのほうが$10くらい安い.

初めてアメリカに来たとき(もう20年近く前)には,本をバックパックにいっぱいつめて帰ったことが懐かしい.これからそういうことがなくなってくるのかもしれない.もっとも,紙の本がなくなることはないだろうけれども.

11/12(木)

CAGDの授業に参加.今日は,メインがFFDだったので,比較的落ち着いて聞く.ここのところ,話が高度だったので,久々にちょっとリラックスして聞けた.

その後,colloquiumに参加.colloquiumのタイトルは,Anonymity and Privacy in Text(だったかな)で,Purdueの先生が講演をされた.以前,AOLが,顧客の検索キーワードを個人名を伏せて公開したところ,そのキーワードのデータからNY Times(だったかな?)が個人を特定して,AOLのCTOと研究者が処分されたことがあったそう.FireFoxには,PWSなどの(でも完璧ではないらしいが)プラグインがあるそう.

発表の概要は,Plausible Deniable Searchというもので,メインは,plausibleな複数の検索キーワードをどうやって作るかという話.それらの複数のキーワードを検索エンジンに送ることによって個人の特定をできにくくしようというもの.

昨日は,veteran’s dayだったよう(BYUは休みではないけど).veteran’s dayは戦争に参加したすべての人に感謝する日だそうで,memorial dayは戦争で亡くなった人に感謝する日だそう.なるほど.

夕方,運転免許の試験(筆記)を受けにいく.入り口で,アンケートを渡されたのだけれども,身長と体重が単位が違うので分からない.自宅に電話して,変換してもらった.かなり人が並んでいたのだけれども,アンケートに答えるのにちょうどいいくらいの時間だった.

パスポートなどの書類を確認する人とは,よく話をした.受付の間中,ずっといろいろなことを話っぱなし.日本に興味を持っているようで,日本のことをいろいろ知っていた.ある日本の老人(90歳くらいらしい)が,広島で原爆にあって九州に逃げて長崎でも原爆にあって,それ以来出かけなくなったという話をラジオで聞いたなどなど.僕は,そんな状況でも生き延びたんだから,もっと出かけたほうがいいんではと話したら,確かにそうだと.今日は,特別混んでいるんですかと聞いたら, 昨日がvetran’s day,明日が金曜日で休日のため混んでいるそう.日本に,vetran’s dayはないのかと聞かれたのだけれども,そういう日があってもよいのではないかとちょっと思った.ただここは,抵抗感もあるところだろう.僕は,大学の先生だから学生をテストすることにはなれているけれども,テストをされるのは苦手なんですよねと冗談まじりに話したら,大学でも学生はテキストを選べないだろうとのお言葉が.ごもっともでございます.平成の前はなんでしたかと聞かれたので,「昭和です」と答えると,昭和20年の生まれとのこと.試験の前だったのだけれども,このお方のおかげで,だいぶリラックスすることができた.(もともと,あまり緊張していなかったかもしれないけれども)

試験を受けようと,パソコンの前に,座ろうとしたら,みんなテキストを持ち込んで答えてる.なにーーー.見ていいのか確認したら,見ていいそう(ユタ州など限られた州だけかもしれない).なーんだ(もっと情報をちゃんと調べてから行くべきだけれども,いつもこういうのが僕のスタイル.いんだか,悪いんだか).ということで,落ちたらまじめに勉強しようと思った僕も,無事にパス.問題に該当するところを,テキストの中から探して,答えていった.ちょっと探すのに時間がかかったけれども,30〜40分程度で終わったのではないかと思う.結果は,すぐに分かり2問間違い.1問はどこにあるのか分からなかったのと,もう1問は思い込みによる間違い.日本人は,辞書を持ち込んでもいのかもしれない.日本語のテストがあるのかどうかも聞き忘れてしまった.

11/13(金)

今日は,ぐっと寒くなった.朝起きてみると,山のふもと付近まで雪がかかっていて少しびっくり.でも,夕方にはだいぶとけていた.

研究のほうは,少々詰まり気味だったのだけれども,一つトライしてみるべき方法を思いつく.まず,やってみよう.

11/16(月)

夜に日本の学生たちと勉強会.序論の書き方の部分に関してが非常に勉強になった.

11/17(火)

運転免許の実技試験が午前7:45から.早めの7:00すぎに到着したら,すぐにやってくれた.試験官は,先日よくお話した方.最初にざっとこんな試験をやりますということを教えてくれた.ここでちょっと教えてくれなかったら, 3 point u-turnをしろといわれたときに,それって何ですかと聞いていたかもしれない.u-turn, 3 point u-turn, parallel parkingなど一通りの試験をする.merging laneとparallel parkingでsignalを出さなかった(忘れたのではなくって,いらないと思っていた.ちゃんと教本で勉強すべきなのだろうけど)ことの2つで減点されたけれども見事に合格.普通に運転(危険な行為など)がなければ,減点はされるけれども,通る試験なように感じた.試験中も,和やかな雰囲気だった.安全に運転できるかを合理的に確認しているという感じ.ちゃんととれるか心配していたのだけれども,運転免許をとれてよかった.とってしまえばなんのことはなかった.ちなみに試験の料金は,筆記と実技をあわせて$25と安い.半年間有効な仮の免許をその場でもらい,正式なものは3週間くらいで郵送されるそう.8時すぎに大学に到着.

夜は,日本の学生と研究打合せ.内容の濃い議論ができた.

11/19(木)

CAGDの授業は,いつもながらポイントをついていく.最後に,どうやってcurve implicitizationを思いついたかということを話して頂いた.こういう話が聞けたことは,僕も幸せだと思う.

その後,colloquiumに参加.内容は,「Machine learning for healthcare」.Genetic, clinical, and environmental dataをもとに,predictive modelを作るという話.いろいろなモデルを試した結果,support vector regressionとordinary least squares linear regressionがよい結果をだしたとのこと.次の話は,mammographyの診断にBayesian networkを使うというもの.ROC(receiver operating characteristic) curveをプロットして検討.

11/30(月)

先週は,Thanks givingで,CAGDの授業もなかったことから長期の休暇をとる.家族とゆっくり過ごすことができた.といっても,今日締め切りの論文があり,休暇中に書き上げて投稿.

夜は,日本の学生達と勉強会.図表の書き方に関して.

Dec.2009