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3/2(火)
今日も,暖かい日だった.55度くらいまであがった.最近,すかっりセーターを着なくなり,外にでるときもジャンパーだけになった.春が,日に日に近付いて来るのを感じる.また,日が暮れるのもだいぶ遅くなった.午後6時すぎても,だいぶ明るくなった.
夜に学生とミーティング.学内の発表会で,学科の先生から,結構いい質問をして頂いたらしい.研究は,新しいことをするということだけではなくて,自分の研究の位置付けを自分でできるようになることも大切.広く文献を読んで,いろいろな人と話をして,広い知識も身につけて欲しいところ.
3/3(水)
フランスの国先会議に参加するため,ソルトレイク空港へ.車をだだっぴろい駐車場に止める.駐車場に番号があるので,自分の止めた場所の番号とバス停の番号を覚えておかないといけない.と思っていたら,バス停に止めた場所の情報を書き込むカードを取っている女性がいたので,「あっ,そんなカードがあったんですね.」と言ったら,ご丁寧にペンを貸してくれたので,自分の場所を記入する.
ユーロを買おうと思ったのだけど,Unitedは国内便しかないようで,隣のデルタのターミナル(と言ってもすぐ近く)に行かないとないそう.隣のターミナルにあるZion Bankでユーロを購入.口座を持っていなかったので,$5の手数料を取られる.Provoの口座を持っている銀行で両替をしておけばよかった.でも,後で,シカゴのゲート近くの両替所よりは,ずっとレートがよいことを知った.
飛行機に乗ると,隣の人に,Are you a scientist?と聞かれたので,Yes, I am.と答えると,You looks like a scientist.と言われる.ちなみに,この方もイギリスの大学の先生.Snowbirdの国際会議に参加しに来たらしい.そういえば,Call for paperを以前見た気がする.この先生,カナダの出身で,僕がこれから行くニースにも住んだことがあるそう.「最近,僕は,会議にでるのが怖いんですよね.去年は,入院して参加できなかったし,今回は3週間前に,骨折して...」と話したら,大笑いに.「でも,今回は,出席できてよかったじゃない」と言われ,まぁ,その通りでございます.そう,今回は,トラブルに恵まれても,出席できたことを喜びたい.
乗換で,シカゴの空港に到着.2時間ほどまって,フランクフルト行きの飛行機に乗る.隣にいる女性(おばあさん)に話かけてみる.ロンドンの出身で,ミシガン州に住んでいるそう.いろいろ話をしたのだけれど,一番興味深かったのが,最近,アメリカで特に話題になっているトヨタのリコール問題.「この問題どう思われますか?」と聞いてみたら,「トヨタのRAV4に乗っているんだけど,なんにも問題はないわね.でも,これで,アメリカの車が売れるようになるわ.」と.実は,ここに,普通のアメリカ人が思っている本音があるような気がした.おそらく,トヨタのことを激しく追及する議員たちを,少々やりすぎだと思っている.もし,本当にトヨタ車が危ないと思ったら運転をやめるだろうけど(実際,そうしている人もいるかもしれないが),道路に,トヨタ車はいっぱい走っているのが現実.少々やりすぎかも知れないけれど,アメリカの車が売れるようになるから,悪いことではないと思っているのではないかと感じた.
飛行機の中では,発表スライドの改良と期限間近の論文のチェックをする.バッテリの減りからすると7時間半くらい.あと,2時間半分残っている.スライドが,なかなか自分の納得できるようにならなかったのだけれど,最終的には,これでよしと思えるところまで完成.ここまでやって,問題を指摘されてこそ,自分自身の成長がある.もっとも,もっと時間をかければ改良できることは思いつくだろうが,それは他の仕事とのバランスの問題.自分で納得できるレベルまでできたので,自分なりに満足.隣の女性に,英語のちょっとした言い回しを教えてもらう.
3/4(木)
フランクフルトに到着したときは,翌日の3/4.フランクフルト空港で,ゲートに置いてあった新聞を読む(もちろん,ドイツ語じゃなくって,英語).ある記事で,日本がアメリカの牛肉の輸入を禁止した時に,農水省の担当だった議員が,日本車の全面輸入禁止に踏み切ってはどうかというちょっと過激な記事を読む.でも,あまり大きな扱いではない.あと,multiracial(お父さんが黒人とカリブのハーフで,お母さんが白人など)の人が,以前は,どれか一つに選ばされていたのだけど,これからは複数のraceを持つことができるようになるだろう,そしてmultiracialの人がアメリカでこれから相当増えていくだろうという記事が興味深かった.たまに,新聞を読んでみると,結構いいこと書いてあるなぁと実感.
フランクフルトからニースの便は,トラブルに見舞われた.ゲートを離れてしばらくすると,突然停止して,窓を温める装置のケーブルに問題があり交換に40分くらいかかるとのこと.最初に,ドイツ語で説明されるので,何を言っているのかさっぱり分からない.お隣の黒人の方に,What did he say? -> I don’t know. -> Did he say it has fixed? -> I hope so. -> I hope so, too.のような会話をするがむなしく,機内で2時間待たされた.この黒人の方,プロのバスケットボールのプレーヤーで,ニースのプロバスケのチームで,これから仕事をするそう.家族は,1週間後に来るそうで,新しい場所での準備はお父さんの仕事だよね,僕もそうだったしという話をする.しかし,物腰のとてもやわらかな方で,本当にバスケが好きそうな感じが伝わってくる.ちなにみ,イタリアやロシアなど,いろいろな国でプレイしたそう.でも,ロシアは寒いから,寒いとこだけはいやだって言っていた.
右隣は,neuroscientistだった.アメリカ政府の研究機関に勤めているそう.脳というのは,細胞(だったかな?)が常に変形するため非常に扱いにくいと,おっしゃっていた.9月に,京都に来るといっていたので,以前,鎌倉に外国の先生を案内したときに,観音様が男か女かを聞かれたことがあったという話をする.近くにいたお坊さんらしき人に聞いても分からず,結局,本を調べて,undefinedだという話をしたら,大変興味深いとの感想を頂いた.あるneuroscienceの研究者が,仏教で座禅をしている人の脳を調べて,お坊さんが座禅をするのと,普通の人が座禅をするのとでは,脳の状態にまったく違いがあるという結果がでたという話をされていた.
Oremのアパートを出てから,Niceのホテルまで,23時間半.普段,人と話していないので,いろいろな人と話ができて,ちょっと楽しかった.これからは,隣にいる人にもっと話しかけるようにしよう.でも,長旅で本当に疲れた.
飛行機のお隣の人と話していたときに,ちょっと思ったことを友人宛(日本人だけど,彼がアメリカに長年住んでいることもあり,たいてい英語でやりとりをしている)に書いたmail. 僕の英語がこの程度なのを明かすことになりますが...
When I was coming to Nice I talked with people sitting next to me. There were four people in total of which two were neuroscientists, one was a professional basket ball player, and the other one was an old lady who is going back to hometown in England.
I talked about Japan with one of these guys, who I talked forget. I said that Japanese trains are really crowded and there are employees who push people so that they can get inside the train. I think most Americans feel this is somewhat … I don’t know an appropriate word. Yet I found a good aspect about this. If crowded trains are introduced in Utah to commute, the obesity problem of many people might be solved. Many people start to think that it’s very hard to get in the trains if they are really fat. I think this kind of necessity is very important to solve the obesity problem here.
もうひとつ,僕のいんちき(?)英語の度合い表わすエピソードを披露.レストランで,「小さいお皿をいくつかもらえますか?」といいたかったので,「Can we have small dishes?」と言ったら,「You mean plates?」と聞き返される.そう,お皿は,一般に,platesと言うことのほうが多い.普段「Can we have some more plates?」と言っている時もあるのだけど,つい日本での教育では,お皿はdishと教わってきたので,こっちを使ってしまう時がある.この種類の英語を使ってしまう人は,僕に限らず非常に多いだろう.
以前,某英語学校のテキスト(日本の英語の大学の先生が作ったそう)に,bluejeansという言葉あって,教えているアメリカ人の先生が,bluejeansなんて言葉は,普通しゃべんないと言っていたのを思い出す.
これによって,日本の英語教育のすべてを否定してしまうのは間違っていると思うけれども,学ぶ側がこのことを認識して,学んでいく必要があると思う.今は,インターネットや映画などなどを通して,生の英語を学ぶ機会はいくらでもあるはずだから.
外国に長く住んだことのない僕ら(研究者)が目指すべき最初のステップは,少々間違っていてもいいから,きちんとコミュニケーションがとれる会話ができるようになること,そして外人に読んでもらっても理解してもらえる程度の英語を書くことだと思う.
昨年,論文を投稿した際のコメントの一つに,English is awkward in places.というコメントがあった.普通は,英語のチェックを業者に頼むのかもしれないけど,僕は一度しか頼んだことがない(その一度は無料だったので見てもらったら,内積(inner product)をinner productionという間違った英語に直されたことがある.数学が得意ではない方だったのだろう).これは,ちょっと変なところはあるけれども,内容を理解するのに困難なほどではないことも意味している.自分で考えられる限りの修正をして,「我々としてできる限りの修正を致しました」と書いたら,なんと編集者の方(曲線曲面の分野の超大物のアメリカの大学の先生)が,僕の論文の英語の間違いをすべて(といっても数か所程度)直してくれ,論文が採録された.
10年以上前に,ある大先生に,「英語ができないことにコンプレックスを持つよりも,日本語ができるように誇りを持て」と教えて頂いたことで,僕は開き直ることができた.たぶん,一生,そういう機会はないだろうけれども,もし外国の方と本気で喧嘩をすることがあったら,日本語でしゃべろうと心に決めている.でも,たぶん,そういう機会はないだろう.
春休みに,日本の学生と,本田勝一著「日本語の作文技術」を題材に勉強する予定なのだけれども,この本も,日本での国語教育ではなかなか教わらない,実用的な日本語の書き方を教える本.「実用的な日本語」と「実用的な英語」,(抽象的かもしれないが)共通する部分が多くあると思うので,興味深い.
3/7(日)
今日,無事に発表が終了.スライドは,完璧に作ったと思ったけれども,,ある方から,「もうちょっと分かりやすくできるんじゃない」というコメントを頂く.じっくり考えなおしてみると,確かにあたっている気がする.自分では,完璧と思っていても,他の人からは違う.でも,ここに本当に学ぶべきことが多く存在していると思う.この意味で,今回,学習できたことは大きい.
年数回発表しているけれども,なかなか緊張感がとれない.聞いていた人からは,「アメリカに半年いると違いますねぇー」と言われたけれども,本当は,内心はドキドキだった.どうも,このあがり症なのは,僕の本質的なところなのかもしれない.聞いていた方が,全然落ち着いてるように見えたけど,と言われたけれども,前の自分と比較してなのかもしれない.
Invited Lectureで,自分があまり興味がないだろうと思っていた発表に,実は,自分が一番知りたかったReferenceがあった.やっぱり,聞いてみるべきだ.
フランス人は,英語でしゃべりかけても,英語で返さないということを知識としては知っていたけれども,本当にそうだ(一部の人たちを除いて).フランス語で返されると何を言っているのか分からないので,きょとんとしていると,英語で返してくれるといった感じ.
今朝,発表の1時間以上前に会場に着いて,立つ位置やスライドの写り具合などをチェックしてると,ホテルの従業員の方に,学会の担当の方と間違えられて,マイクはこことこことでいいですかなど,いろいろ聞かれたので,学会の担当者の振りをして(というわけでもないのだけれど),こことここにお願いしますとか答えてしまう.この時,こちらに長年住んでいるという日本人の旅行会社の方と,いろいろお話をする.現在の日本に関して,大変危惧しているようだった.特に,男性に元気がなくなってきるとのこと.
3/8(月)
朝,8時すぎにホテルを出発.Utahに帰ったら,またあまり人としゃべらない生活なので,とりあえず,かたっぱしから,人と話すことにする.まずは,シャトルの運転手さんから.「Niceでは,小型車が多いけど,これは駐車するのに便利だからですか」と聞いたら,それと燃費がよいからだそうだ.「車は持っているんですか」と聞いたら,「Yes, a small car.」とのこと.本当に,小型車が多い.そういえば,普通車を縦列駐車するときには,道路と並行に駐車するけれども,一台だけ狭い場所に垂直に駐車している車があった.小型車だからなせる技だ.
NiceからFrankfurtの便では,知り合いの日本人の先生方が多く乗っていた.Niceに来る時の便は,日本人は僕一人だった(大西洋を渡ってきたので,到着の時間帯が違うのだろう).
NiceからFrankfurtの飛行機では,まずは,右側にいる外国人の方から話しかけてみる.最初,フランス語らしき言葉をしゃべっていたので,英語でしゃべっても大丈夫かなと思ったのだけど,とりあえず前にいたお子さんを指して「How old is she?」と聞くことろから話してみたら,全然英語もOKだった.カナダで政府のコンピュータ(具体的にはwebサイト)のコンサルティングをしているそうだ.カナダでは,英語とフランス語のbilingualの人が多いので納得.「カナダではトヨタの問題はどうですか」と聞いてみると,「U.S. government is taking advantage of it.」とのこと.そうかもしれない.ちなみに,この方はクリスチャンだそうだが,年に1度くらいしか教会には行かないとのこと.
左側は,僕と同じ国際会議に参加していた日本人の先生.その先生は,Niceは期待していたほどの街でなかったとのことだったのだけれども,僕はUtahという田舎に住んでいるので,街や海がとってもきれいで魚介類がおいしかったという話をした.どこに住んでいるのかで,感じ方が違うのが興味深い.
Frankfurtでは,まずDepartureの画面でゲートを確認して,案内の方向に進む.ひたすら,進む.パスポートコントロールを抜けて,さらに進む.そうしたら,Terminal Aに行くには,電車に乗らなければならないようで,電車に乗るが,僕一人のみ.さらに,Security Checkのところで,「靴を脱ぐのですか?」と聞いたら,「いいですよ」と言われたので,そのまま通過したら,ブザーがなって,厳密な検査をされる.やっぱり,靴を検査することになったのだけれども,なかなか靴がでてこない.検査をする人たちが,僕一人しかいなかったので,もう終わったとおもって,話しこんでいる.僕の靴を持っていった人が,「おーい」(実際には,なんて言っていたのかは全く分からない)と呼びかけても,全く反応なし.しょうがないので,僕が,「Could you hurry UP?」と言ったら,僕の後ろにいた警察官らしき人がゲラゲラ笑いだす.ちゃんと靴がでてきたので,数少ない知っているドイツ語を駆使して「Auf Wiedersehen」と言ったら,検査官の人たちも「Auf Wiedersehen」と返してくれる.
FrankfurtからSan Franciscoの便のお隣は,ローマとフローレンスとベニスに旅行されたご夫妻のご主人.こんな楽しい旅行はなかったそうで,お前もぜひ行けと言われるが,機会があるかどうかは分からない.日本人がいっぱいいたそうだが,Roman Holidaysなどの映画が今でも人気だからじゃないかと思うと答える.Utah,特に僕の住んでいるあたりは,極端に日本人が少ない.あと,San Franciscoは,車がなくても生活できるし,住みやすいしと勧められるが,僕は,BYUにすばらしい先生がいらっしゃったのでそこを選んだと話しをする.
San Franciscoでは,一度スーツケースを受け取って,税関を抜けなければならないが,なんとスーツケースのハンドルの部分とホイールの部分が壊れていた.Salt Lakeに着いてから,弁償してくれるのか聞いてみることにする.
San FranciscoからSalt Lakeの便では,さすがに僕も疲れていて眠ってしまった.隣の方はひたすら数独をやっていた.Salt Lakeに到着してから,航空会社の人にスーツケースが壊れてしまったので,弁償してもらえますかと聞いてみたのだが,ハンドルの部分やホイールは,弁償の対象にならないそうだ.このスーツケースもだいぶ使っているので,プラスチック部分にへたりがきたことが原因かもしれない.空港から,自宅まで車を運転して帰る.
3/9(火)
久々に,大学のオフィスへ出勤.午後,骨折した右腕の痛み止めの薬が減ってきていることに気づく.次回の予約を早めようと思って,整形外科に電話をかけるが,今飲んでいる薬をさらにもらえるかを担当のお医者さんに確認してくれるとのこと.薬の名前を聞かれたのだけれども,読めないので,一文字ずつアルファベットで読む.1~2時間後に電話がかかってきて,承認されたので,近くのpharmacyに処方箋を送ってくれるとのこと.Pharmacyでは,運転免許などを見せて,購入する.こういったシステムは,日本ではないんではないだろうか.効率主義のアメリカらしい.なんとか,無事に,薬を取得できたけれども,正直,電話でのやりとりは慣れない(実際,何回か聞きなおしているし,分からないこともあった).でも,度胸はついた気がする.
3/12(金)
朝方は寒いのだけれども,昼は50度近くまで上がるようになり,暖かい.山からも,だいぶ雪が減ってきていて,春が近づいているのを感じる.
先週の国際会議で得られた情報をもとに,参考文献をたくさん読んでいる.自分が,疑問に思っていたことを,まさに研究している論文がたくさん見つかった.そのうち,10件程度を選んで昨日,今日で目を通した.一つ,現在の研究に応用できるかもしれない論文を見つけることができた.
最近,学内のレストランの食事に,少々飽きがきている.最初のころは,これなら毎日食べられると思っていたWrapやSubwayのサンドイッチも,最近は,あまり食べる気がなくなってしまった.やっぱり,日本食が食べたい.サンフランシスコの空港で食べた,鉄火巻がおいしかったことが思い出される.自炊するしかないか...(逆に,日本に帰ったら,こちらの食事が懐かしくなるんだろうなぁ)
先日,「ユニクロ戦略の一歩先を行く格安デパート ターゲット」というホームページ上での記事を見つけた.なんでも,有名デザイナがデザインした家庭製品などを格安で売っているらしい.住んでいるアパートから一番近いスーパーなので,よく利用はしているのだけど,そういう戦略があったとは知らなかった.Targetのアメリカでの店舗数は1750で,Walmartの4300にはとても及ばないそうだが,格安路線一筋でWalmartの一人勝ちが続いていた状態に変化をもたらすかもしれないそうだ.
3/15(月)
3/13(土)には,ひさしぶりに雪が降るが,春の雪なので,少し積もったがすぐになくなってしまった.車のオイルを交換しようとおもって,「交換」は「exchange」だから,つい「oil exchange」と言ってしまったが,お店の方に「oil change」と言いなおされる.これも,和文英訳の弊害.言葉は,日本語を英語に訳して覚えるのではなく,英文または会話の中で覚えるものだとあらためて実感.今の僕が学生だったら,もっと英語ができるようになっていただろうにと思う.
3/14(日)は,午前2時に,Daylight Saving Timeに変更された.友人の最近生まれた赤ちゃんのblessingに誘われ,初めて教会に行く.以前,日本の教会(宗派は違うけど)に行ったときには,牧師さんが話しをしていたけれど,こちらでは普通の方がfaith in Godというトピックで話をしていた.話の単語単語は捉えられるのだけれども,全体としての話の内容は十分に捉えられない部分が多かった.話の中には,笑いを誘う部分もあると同時に,いいメッセージも込められていて,みんな楽しそうに聞いている印象を受けた.
その後,友人宅の会食に呼んでもらったのだが,集まる親戚の人数にちょっとびっくり.日本の家では,狭すぎてはいらないだろう.友人のお父様の書斎(?)を見せてもらったのだけれども,その広さにびっくり.ここは図書館?というくらい壁いっぱいに本があり,ビリヤード台があり,大きなソファーがある.東京では,小さな書斎を持てるかどうかさえ微妙なところだ...
また,友人の実家のbackyardは,日本のちょっとした公園くらいの大きさがあり,日本だったらここにマンションが建って数百人が住んでますよという話をしたら,大笑いをしていた.友人の実家のまわりは,みんな同じくらいの大きさの家が建っているので,友人宅が特別ということではなく,ここでは普通なのだろう.
以前,友人は,都市部に住んでいたそうで,その時は,三段ベッドに住んでいたそうだから,都市部とこちらではだいぶ生活が違うのだろう.以前,アウトレットの公園で,たまたま話しかけた人が,都市部からユタに引越してきたという話を聞いた.物価も安くスペースも広いので,老後を生活するのに引越される方も多いのだろう.友人は,子供の頃,都市部に住んでいたときには,Halloweenのtrick or treatで,近所の家にすぐ行けたけれども,こちらに引越してから近所の家に行くまでが遠くて,大変だったという話を以前していた.少しうらやましい悩みだ.
日本にmissionaryで来たことがある友人のuncleが二人いて,いろいろ話をする.よく,餃子の王将に行ったという話が,とても親近感を感じる.また,日本人は,なぜお正月を祝うのかといった質問も,興味深かった.また,ユタの地は,1850年頃に開拓者達がこちらに移住してから発展をしたという話を聞く.京都の歴史はおそらく千年以上で非常に古いけれども,東京は,400年くらい前に,Shogun(徳川家康)が移住してから発展したという話をする.
3/16(火)
2月半ばに骨折した右腕の再診のため,整形外科に行く.前回行ったときに,もしかしたら手術が必要かもしれないと言われていた.まだ痛みが引いていないことも,手術が必要ではないかと感じさせられていた.お医者さんの情報をWebで調べてみると,この地域では非常によいお医者さんのようなので,もし手術が必要と言われたら,そうしようと覚悟をしていく.もしそう言われたら,「I took a surgery last year. So, I’m kind of experienced.」と言って,お医者さんを笑わせようと心に決める.そう,人生は,笑って過ごしてなんぼだ(ほんとうか?).
待合室で待っている間にコンピュータを使っている人がいるので,無線LANが使えるのか試しにやってみたら,ゲスト用の無線LANが使えた.こういうところも,アメリカは,発達してるなぁと思った.トヨタのリコール関連の記事を,NY timesとLA timesで読む.日本だとトヨタに好意的に情報が伝えられている記事が,こちらではニュートラルからややトヨタに批判的な雰囲気で伝えられている気がした.
まずは,X線の撮影.X線の技師の方は,よく話す方で(僕もだけれども),話している間に撮影が終了.長話をしても迷惑なので,途中で話を切り上げる.
さて,X線の結果がでて,お医者さんが来る.「治ってきてますねぇ」,「えっ,じゃあ手術しなくっていいんですか?」,「えぇ,よく治っているから大丈夫ですよ.(X線写真を指しながら)ほら,ここなんかよくなってますよ.」,「僕,もう絶対手術が必要かと思ってたんですよ.痛みがまだ引いていないから.」,「痛みは,徐々に引いてくると思いますよ.以前よりは,痛みがなくなってるでしょう?」,「はい,最初の頃にくらべたら全然」のような会話をする.いやぁ,よかった.本当によかった.一安心.
午前10時すぎには終わって,その後オフィスへ行き,いつもと同じように仕事.今日は,ちょっとおいしいものでも食べることにしよう.
3/18(木)
久しぶりに,symposiumに参加.講演は,Microsoft Researchの方で,Microsoft Surfaceの紹介.講演者は,MITのMedia Lab.にいたそうで,なるほどと思う.こういう研究は,学生受けがいいだろうなぁと思う.ただこういう研究をするためには,ある程度の設備といろいろなライブラリを使いこなせる実力,そして新たなことを生み出していく発想力が必要だろう.以前,学会で,ある方が,僕がやっている研究を硬派な研究と例えられていたことを思い出す.僕は,もうしばらくは硬派な研究でいこうかなと思っている.ちなみに,来週の火曜日のdevotionalはApollo 13の宇宙飛行士(トムハンクスのApollo 13はお好みの映画の一つだ),木曜日のsymposiumはGoogleの方.豪勢だ.
Sederberg先生との打合せの後に,来週,BYUでperformance(ダンス)があるから行ってみてはどうだと勧められる.さっそく,学内のWebを確認すると,ダンスに限らず,オーケストラやコーラスや,いろいろな学内のイベントがあることを知った.これは,いい機会なので,ぜひいろいろ行ってみることにしよう.
Web上で,クレジットカードで,チケットの購入ができるようになっている.そして,チケットは,E-ticketなので,印刷して持っていけばよい.まるで,最近の航空券の購入のよう.他にも,Web上で,クレジットカードから学内のIDカードにお金を送金して,自販機やレストランでの購入をIDカードを使って行うなんていうこともできる.大学に駐車する際の車の登録もWebで車の情報を登録する.学内の警察は,ナンバープレートを自動で読み込む装置を持っていて,正しい駐車スペースに止めているのかを確認している.
夜は,ちょっと珍しく(でも週に1,2回はやっているが,いつまで続くかは未定)自炊をする.シチュー用の肉が一番小さかったので,それにしたのだが,それでもでかい.一個の固まりを5個くらいに切って,焼きそばを作る.こちらの方は,薄切りの肉なんていうのは,たぶん肉と思っていないのではないかと思う.都市部に行けば,売っているところがあるのだろうけど,ここでは,おそらく売っていなさそう.日本食のレストランで牛丼などを食べることができるが,安めのお店でステーキを食べるのと同じくないの値段だ.
3/22(月)
夜に,日本の学生と勉強会.
3/23(火)
Forumへ向かう途中,Sederberg先生と研究の話をする.いつもながら,ものの見方がすぐれているのと,いろいろアイディアがでてくる.わずかな時間だけれども,とても勉強になる.
Forumは,Apollo 13の宇宙飛行士,(映画のApollo 13で,Tom Hanksが演じた)James Lovell氏.講演の英語は,ちょっと僕には難しく,ところどころ単語や文はとれるのだけれども,全体としての意味は十分には捉えられない.Apollo 13で爆発が起きた後に,別の2人の飛行士が月の裏側から写真をとろうとして,シャッタースピードやApertureをどうするかなどの話をしていた(当然帰還しなければ,現像できないのだけれど)という逸話を披露されていた.最後に,今,自分がここにいるのは,地上にいる人たちのリーダーシップ(その他にもいくつかのことをあげていたのだけれど忘れてしまった)などなどのおかげだとおっしゃっていたのが,印象に残った.
夕方,中華三昧を求めて,ソルトレークの日本食を売っているお店まで買い物に行く.ところが,ドアが閉まっている.お店は午後6時までだったのだが,僕が着いたのは6時半すぎだったのだ.しかし,親切なお店の方にドアを開いていき,なんとか最後の一個の中華三昧を買う.中華三昧は大丈夫なそうなのだけれども,チキンラーメンなどはどうも添加物などの問題で,アメリカには輸入ができないそうだ.
薄切りの肉は,スーパーで頼めば切ってくるという話を聞き,早速,スーパーに行く.お店の人に「薄切りの豚肉もらえますか?」と聞いたら,「これのことかね.」と言って,薄切りの豚肉を教えてくれた.ちょっと脂分が多かったけれども,売っていたのは知らなかった(でも,日本の肉の2倍以上の厚さ).これからは,いつも薄切りにしてもらうことにしよう.薄切りの肉を食べれて,ちょっと幸せを感じた夕飯でした.やはり,日本の食事が恋しい.
3/24(水)
日本は,3/25の卒業式.夜に,卒業する学生達におめでとうとskypeで伝える.
3/25(木)
Symposiumに参加.今日の講演は,Googleの方が,googleのシステムの変遷を紹介.最後に,commodity hardwareを使い続けるのかという質問に,yesとの回答が.いかに安価に,効率のよいシステムを作るかということを目指しているようだ.
夜は,living legendsを見に行く.native American, Polynesian, Latin Americanなどの歌や踊りのパフォーマンス.素晴らしかった.amazonで,DVDを売っているのを発見.
3/29(月)
3/27(土),スーパーで豚肉を超薄切り(extra thin)にしてもらう.こちらでの薄切りは,日本では厚切りになると思う.薄切りにするには塊の肉でないとだめだそうで,2ポンドの肉を薄切りにしてもらう.小分けにして冷凍する.厚さはまちまちだけれども,これならいい感じ.
別のスーパーで,店員に,I’m looking for ziploc.と聞くが,きょんとされたので,It’s a package for freezer.と言いなおす.すると,Oh, ziploc!と言って場所を教えてくれた.僕の英語は,日本人の発音だし,時として伝わらないことも多い.だけど,言いなおせればそれでなんとかなる.まぁ,僕の英語はこの程度だけれども,普段の生活ではあまり不自由はしていない.
3/29(月)の夜に,日本の学生と勉強会.
3/31(水)
今朝は,久しぶりに雪.気温は,摂氏2~3度くらい.このくらいだと,長袖にジャンパー程度で,セーターはいらない.すっかり,こちらの気温にも慣れたのかもしれない.外は寒くても,東京と違って,室内が暖かいこともあるだろう.
外食に結構飽きてしまい,自炊生活が続いている.一回に,2~3食分くらい作って,冷凍保存している.もっとも,いつまで続くか分からないけれども.今週は,今のところ毎日,お弁当生活.
毎朝,CNNを見てから大学に行くのだけれども,ニュースの英語にも少しずつ慣れてきた気がする.最近のトップニュースは,高校生が自殺した問題で,同じ高校の生徒9人(だったと思う)が逮捕されたという話.その前は,カソリック教会の牧師のchild abuseの問題だった.その前はなんといってもhealthcare reform.この問題のために,オバマ大統領がインドネシア(だったかな)への訪問を延期するというニュースをやっていた.トヨタのリコールの問題はだいぶ扱いが少なくなってきている気がするが,今後15ヶ月くらいかけてNASAが徹底的に調査するという記事があった.
以前,毎朝のCNNニュースで見る女性キャスターが,トヨタのリコール問題を伝えている時に,「私もトヨタに乗っているんですけど,どうしたらよいのかしら?」と問いかけていたのを思い出す.(トヨタの味方としては)まだ今も乗っていて問題がないなら,「私,今も乗っているけれど,問題ないわ.」とか言ってほしいところだ.いずれにしても,問題があるならばそれが早期に発見・解決され,この問題が静まってくれることを願うのみである.ちなみに,僕がこちらで乗っているのもトヨタの中古車(現在約13万mile)だが,今のところ全く問題ない.