Aug. 2009, Sep. 2009, Oct. 2009, Nov.2009, Dec.2009,
Jan. 2010, Feb.2010, Mar. 2010, Apr. 2010, May 2010 ,
June 2010, Jul. 2010, Aug. 2010
8/3(火)
こちらでの研究も、あと1カ月を切る。最後の最後だが、最初に予定していたことを試してみる予定。うまくいってくれることを願うのみである。でも、いずれにしても、こちらでの研究は、帰国後もたぶん続けていくことになると思う。
車の売り先も決まり、アパートもぎりぎりまで利用できることになったのだけれども、いろいろ後片付けが大変そうだ。それに、せっかくなので、近くのいけるところにもいろいろ行っておきたい。
8/4(水)
前に使っていたプログラムにあったバグがあっさり,解決する.クラスのコンストラクタでは,OpenGL contextが自動的にバインドされていると思い込んでいたことが原因のバグ.Windows XPとqtの古いバージョンの組み合わせでは,バグが生じていなかったので,ほっといていたのだけれど,qtをアップグレードしたら問題が生じてしまったので,問題を探して解決する.あと約3週間,なんとか3Dでうまくいく結果を出したいところ.
今日のニュースで,アメリカ最大(=世界最大)の書店であるBarnes&Nobleが,会社を売却するかもしれないというニュースを読む.アパートの比較的近くにも1件あり,Starbucksも併設しているので,週末によく通った.amazonや電子書籍などの影響が大きく,この1年で多くの店舗が閉鎖されたそう.アメリカは,電子書籍への動きが日本よりずいぶん早いように感じるけれども,一方で,こういった現象が起きているのは少し残念に感じる.日本は,アメリカと比べて,電子書籍への動きが遅いように感じていたけれども,実は,影響を受ける業種とのバランスを探っているのかもしれないと感じた.
8/12(木)
ついに,帰国まであと2週間.長いと思った1年1ヶ月も,終わりそうになるとあっという間である.大家さんに電話をして,部屋の明け渡しについて話をしたいとの連絡をすると,夜にアパートまで来て頂けるとのこと.帰国の前日の午前中にアパートを引き渡すことになった.この際に,段ボールを,U Hallで安く買うことができることを教えて頂く.
8/13(金)
午前中に,ソルトレイクのヤマト運輸まで荷物を出しに行き,その後,車のSafety & Emission Testsを受ける.日本の車検を簡略化したようなもの.45分で,$45(割引券を使ったので,実際は$35)だった.9月以降は車を持たないので,Taxを払う必要はないのだけれど,$100だったか$200程度.日本の車検に比べるとずいぶん安く,10年以上の車を持ちやすい.また,Comcast(Internetのプロバイダ)に電話をし,解約の手続きの確認をする.解約する日にモデムを会社に持っていけばよいとのこと.午後,BYUのオフィスに行き,仕事をする.
8/16(月)
週末は,帰国の準備をしたり,よくいった場所などのいくつかを写真に撮る.
いつものように学内の駐車場に車を止めようとしたら,駐車場の半分がいっぱいになっていた.今日から,Education weekが始まったからで,学生の親の世代の方たちが多くくるからだろう.入り口に警察官らしき人がいて,案内をしているのもこちらの大学らしい.地域と密接に連携しているようだ.
朝方はだいぶ冷え込むようになり,秋が近づいてきていることを感じる.でもお昼から夕方はかなり暑い.
8/18(水)
夕方,日本食のお店に入ると,偶然の再会があった.こちらに住んでいる日本の方で,一度しかお会いしたことがなかったのだけれども,その方の生き方に興味を持っていた.帰国前に,もう一度お会いしていろいろ話しを聞かせてもらえたらと思っていたところ,その方から声をかけて頂いた.大学というのは,研究・教育をするところだけれども,それと同時に,学生達が幸せに生きれるような何か刺激を与えられたらと考えている.連絡先を交換させていただいたので,いろいろお話を聞かせて頂こうと思う.うちの大学の学生達を刺激するいろいろなヒントがありそうな気がする.
8/19(木)
先日,引越し用の重い荷物を持った影響で,腰痛になってしまう.2,3日たっても治らないので,pharmacyに行き,薬を買う.薬剤師の方にいろいろ教えてもらい,経口薬のibuprofein,シップ,塗り薬,またその中にいろいろなオプションがあることを丁寧に教えて頂く.結局,塗り薬を購入する.
昼に大雨が降る(でもこちらの雨はすぐにやむ).半袖でいると寒いくらいである.
BYUに来れるのもあと数日程度.研究のほうは,帰国後,もう少し頑張れば論文になりそうである.この1年の成果を論文化していきたい.
8/20(金)
朝,おそらく最後であろう荷物を送り,BYUでSedeberg先生と打合せ.Sederberg先生は,本当に研究熱心な方である.いろいろ話したのだけれども,残念ながら途中で行き詰ってしまった.でも,この過程で,いろいろなことを教えて頂く.
夕方には,先日偶然お会いした方と会い,Provo riverでfly fishingに連れて行って頂く.Brown troutが一匹釣れて,大満足である.「風が吹くと桶屋がもうかる」という話のように,全然関係ないところから知り合えたのだけれども,非常に貴重な情報をいろいろ教えて頂くとともに,その方を通してすばらしい方とも知り合うことができた.人間関係を広く持つことは,本当に大切だと改めて実感する.
8/23(月)
朝,BYUでSederberg先生とミーティングをし,午後にたぶん本当に最後の荷物をソルトレイクに出しにいく.その際,受付の方とOremに最近できたしゃぶしゃぶのお店の話をしてみたら,ぜひ行ってみたいとのこと.自分も行きたくなり,夕飯はそのお店に行く.
8/24(火)
朝,BYUに行き,その後モデムを返却しにLindonのComcastに行く.これで,アパートでインターネットが使えなくなる.
お昼にT-spline社の方々が,カフェテリアでお別れのランチをして頂く.ある日本好きの方が,自宅で肉まんを作ったそうだ.よくやるなぁ.
明日,アパートと車を引き渡すので,午後は洗車をして,さらにアパートの掃除をする.洗車する際に, $1札をquarterに変換する両替機に,quarterがないとのサインがでていた.しょうがないので,トラブルの際にここへかけて下さいと番号に電話をして,quarterがなくって洗車ができないことを伝えたら,すぐに来るとのこと.3枚だけあったquarterを使って,掃除機を使って室内の掃除をしていると,ベンツに乗ったおじさんが来てquarterを入れてくれた(洗車商売も儲かるのかな?).
こちらに来て,だいぶ度胸がついた気がするが,英語はやはり勉強しないと進歩しないと思う.日本に帰ったらspare timeを見つけて,もっとできるようになるように勉強したい.そうそう,今日,おみやげにSee’s candyを買おうとして,お店の場所を聞こうとしたのだけれども,See’sが通じなかった(でも通じなかったのは,1,2秒程度).僕に限らず,帰国子女でない限り,こういったことは多いと思う.大事なのは,どうにかして通じさせることだと思う.僕の場合には,chocolate, candyと行ったら,see’sと言い直して,場所を教えてくれた.
8/25(水)
いよいよ明日帰国である.車のタイトルを変更しようと,ProvoのDMV(Division of Motor Vehicle)に行ったら,電気トラブルで5~6時間くらい変更ができないとのこと(後日,トラックが事故を起こし,電柱を数本倒してしまったと聞く).DraperにもDMVがあるというので,そちらへ向かう.向かっている最中に,大家さんから電話があり,午前中に来る予定だったのが夕方以降になるとのこと.ちなみに,Utah州では運転中も電話をしていいらしい(でも危ないので,使わない方がいいと思います).DraperのDMVでは,数分程度でタイトルの変更ができた.その場でナンバープレートをくれるので,自分でナンバープレートを変更すれば,それでOK.その場で,checkを切ってもらい終了.レンタカーをするお店まで乗せていってもらう.
いざレンタカーをしようとしたら,店に誰もいない.電話が店の前に貼ってあったので,とりあえずその番号に電話をするが応答せず,(おそらく全米の)レンタカー会社の受付電話に転送される.お店に人がいないことを伝えると,たぶん数分でくるでしょうとのこ.30分も待たされたらたまらないなぁと思っていると,10分くらいで大勢の人を連れてくる.たぶん,ピックアップに行っていたのだろう.初めて,Hyundai社の車を借りる.銀行に行き,checkをこちらの口座に転送し,BYUに行く.BYUでは,いつものパーキングではなく,visitor parkingに駐車する(以前,parking ticketを切られたことが思い出される).
BYUでは,Sederberg先生と最後のミーティングをする.今やっている研究の打合せを今後も,メールやスカイプでやりましょうという話をする.
その後,大学の部屋の鍵を,key officeに返却に行く.思えば,BYUに来た初日にSederberg先生にこの場所に連れてきて頂いたことを思い出す.1年いたこの場所,BYUを去らなければならないと思うと目に少し涙がたまってくる.僕は,20年以上前,大学院生の時から,ずっとアメリカの大学で勉強してみたいと思った.それが今になったのは,今が行くべきタイミングだと自分が判断したことと,日本大学が行かせてくれたことにある.もちろんいろいろなことを学んだけれども,本当の成果は,帰国してから,こちらで始めた研究をきちんと完成させまとめあげられるかにかかっているのだと思う.
Starbucksによってからアパートに帰る.大家さんが来るまで,近くを散歩する.いろいろ写真を撮っていたら,「なんで写真を撮っているの」と聞かれたので,「今日日本に帰るので,思い出に撮っているんです」と答え,ついでに自分の写真をとってもらう.家族がいたときに,アパートの前で,子供とサッカーをしたこと,スプリンクラーが動いているときに3歳の息子が水がかかるのが楽しくてびしょびしょになったこと,雪が降ったときに子供達が大喜びして外で遊んだことなどがよみがえる.
大家さんがアパートに来られ部屋のチェックアウトをする.その後,日本食のお店に行く.実は,このお店,よく行ったお店で,昨日,もう日本に帰るのでこれで最後ですと言っていたのだけれど,また来ることになった.大家さんといろいろ話をする.話が止まらなかったのだけれども,Sederberg先生のところに挨拶に行きたいので話し,お礼を言ってお別れをする.
Sederberg先生のお宅へ伺う途中,おそらく感謝への気持ちからだろうか,涙が止まらなかった.気持ちを切り替えて,Sederberg先生のお宅へ伺い,いろいろお話をする.Sederberg先生は,今までに何人も研究員を受け入れていて,最大1度に3人引き受けたこともあるそうだ.僕は,良かったのか悪かったのか一人だった.最後にお礼を言って,お別れをする.
レンタカーで,ソルトレイクのホテルに行く.夜だったので,残念ながら景色は見れなかった.ホテルに到着して,インタネットを使おうとしたらほとんど利用できない.フロントに苦情を言ったら,団体客が来てみんなが使っているからだろうとのこと.インターネットが使えるとうたっているので,回線を太くして欲しいところだ.夜12時すぎくらいから使えるようになる.
8/26(木)
アラームの時間を間違えて3時半頃に起きる.4時過ぎにチェックアウトをして,すぐ近くのソルトレイク空港へ向かう.レンタカーのキーを返すボックスが見つからなかったので困っていると,別の方が車を返却しに来ていたので,その方に場所を教えてもらう.
スーツケースを2つチェックインするはずだったのだけど,重さ(50ポンドまで)が気になっていた.さて,1個目をのせてみると53ポンド.ある方に聞いてみたら,「いいわよ」と答えてくれたのだけど,別の人に「だめよ」といわれてしまう.もうひとつが,44ポンドだったので,無理矢理入れ替える.重い方が,ぎりぎり50ポンドに収まる.時間があるので,この在外研究記を更新する.ソルトレイク空港は,インターネットが無料で使える.
無事,サンフランシスコに到着.待ち時間は4時間以上.なんで,こんなフライトを予約したのか,自分でも全然記憶にない(たぶん,何も考えていなかったんだと思う).サンフランシスコでも,無料でネットが使えた.
8/27(金)
無事帰国しました.
Sederberg先生という,すばらしい先生とともに研究ができたことは,本当に恵まれていたと思います.
この期間をサポートして頂いた学部・学科の方々,学会の先生方,研究室の学生,友人,家族など多くの人に感謝しています.
在外研究中は,なかなか思うように成果がでず,苦しい時もありました.また,在外研究中には,いろいろな出会いもありました.下の写真は,Oremの日本食屋さんで,偶然再会した日本人の方に,あと10日ほどで帰国しますと話したら,ぜひ思い出にと,プロボ川にfly-fishingに連れていって頂いた時のものです.Brown troutを釣り上げて,満面の笑みの私です.